新NISA続けられない、やめたいと思ったら|3年目の投資挫折を防ぐ判断軸

新NISAが続けられない3年目の悩みを表したイラスト

新NISAを始めて3年目、「このまま続けられる気がしない」「正直、やめたいと思っている」と感じていませんか。

当初は意欲的に始めたものの、価格が下がるたびに不安になり、積立額を見直すべきか迷い、「そもそも自分に投資は向いていないのではないか」という気持ちが強くなっている。新NISAが続けられないと感じるのは、決してあなたの意志が弱いからではありません。

結論から言うと、投資の挫折は「続け方の仕組み」に問題があるケースがほとんどです。
知識や経験不足が原因ではなく、自分に合わない金額設定や、曖昧な投資目的、感情に左右されやすい環境が、続けられない理由になっています。

この記事では、
・新NISA3年目で挫折しやすい5つの理由
・「続ける」か「見直す」かの判断軸
・無理なく投資を継続するための仕組みの作り方
を、実体験をもとに整理します。

読み終えたときに、
「やめるべきか」ではなく「どうすれば自分に合う形で続けられるか」が見えてくる構成にしています。

投資をやめる前に、一度立ち止まって、自分の状況を整理してみませんか。

目次

新NISAが続けられないと感じる人が3年目に急増する理由

1年目の熱量が冷めるタイミング

制度への期待感が薄れる時期

新NISAが始まった2024年当初は、「非課税で投資できる」という制度への期待感から、多くの人が意欲的にスタートしました。しかし3年目に入ると、制度への新鮮さが薄れ、「結局、自分は何のために投資しているのか」という疑問が浮かび始めます。

最初の熱量だけでは続きません。これは投資に限らず、あらゆる習慣形成で起こる自然な現象です。

想定していた利益が出ていない現実

「3年やれば資産が増えるはず」と期待していたのに、相場の変動で思うような結果が出ていないケースも多いです。特に2024年後半から2025年にかけて相場が不安定だった場合、「続けても意味がないのでは」という不安が強まります。

数字で見える成果がないと、モチベーションは自然と下がっていきます。

生活環境の変化が影響する

結婚・出産・住宅購入などのライフイベント

30代は特にライフイベントが重なりやすい年代です。結婚、出産、住宅購入など、大きな支出が発生すると「投資に回している余裕がなくなった」と感じることがあります。

積立額を維持できなくなり、「中途半端に続けるくらいならやめたほうがいいのでは」という思考に陥りやすくなります。

収入や支出のバランスが変わった

転職、昇給、または逆に収入が減った場合、以前設定した積立額が「今の自分には合わない」と感じることがあります。

当初は月3万円でも余裕だったのに、今は1万円でも厳しい。こうした変化に対応できず、投資そのものをやめてしまう人が出てきます。

SNSや周囲との比較で焦りを感じる

他人の運用実績と比べてしまう

SNSでは「○○万円達成!」「含み益△△%!」といった投稿が目立ちます。それを見て「自分は全然増えていない」と感じ、投資への自信を失うケースがあります。

比較対象が見えやすい時代だからこそ、他人の成果に振り回されやすくなっています。

「オルカン一択」などの風潮に疲れる

投資界隈では「オルカン一択」「S&P500が正解」といった情報が溢れています。自分が違う選択をしている場合、「間違っているのでは」という不安が募り、投資そのものが苦痛になることがあります。

正解を探し続けること自体が、挫折の原因になります。

naoki

私も新NISAを始めた当初は「オルカンに入れておけば大丈夫」と思っていました。でも2年目くらいから、SNSで「S&P500のほうが伸びてる」という投稿を見るたびに不安になりました。今は新NISAは全額オルカンと決めて、特定口座でS&P500と全米を持つことで、迷いを減らせています。

新NISA3年目で投資を挫折しやすい5つの理由

理由① 積立額が生活を圧迫している

無理な金額設定で始めてしまった

「年間360万円の枠を使い切りたい」という気持ちから、月30万円の積立を設定したものの、実際には生活費が足りなくなるケースがあります。

制度の上限に合わせるのではなく、自分の家計に合わせることが本来の正解です。

参考:金融庁「資産形成の基本(長期・積立・分散)」

生活防衛資金が確保できていない

投資に回しすぎて、急な出費に対応できない状況になると、精神的な余裕がなくなります。

「いつでも解約できる」とはいえ、下落局面で売ることになれば損失が確定します。この不安が、投資を続けられない理由になります。

naoki

去年は年初に120万円を一括で入れて、その後は月20万円の積立を続けました。正直、年初一括の360万円は怖くて入れられませんでした。今年は月30万円まで増やしましたが、これが自分にとって無理のないペースだと分かってきました。

理由② 投資目的が曖昧なまま始めた

「とりあえず新NISA」で始めてしまった

「みんなやっているから」「税金がかからないから」という理由だけで始めると、相場が下がったときに「何のために続けているのか」が分からなくなります。

目的が明確でないと、不安に耐えられません。

ゴールが見えないまま積立を続けている

「老後のため」とは言うものの、具体的にいくら必要で、今の積立でそれが達成できるのかが見えていないと、漠然とした不安だけが残ります。

数字で見えるゴールがないと、途中で諦めやすくなります。

理由③ 価格変動に感情が振り回されている

含み損を見るたびに不安になる

毎日のように資産残高をチェックし、含み損が出るたびに「失敗したのでは」と感じる。この繰り返しが精神的な負担になります。

短期の値動きを気にしすぎると、長期投資は続きません。

「損切りすべきか」で悩み続ける

下落相場が続くと、「このまま持ち続けても戻らないのでは」「今売って現金化したほうがいいのでは」という思考に陥ります。

この悩みが続くこと自体が、投資を挫折させる大きな要因です。

理由④ 投資商品の選択に迷い続けている

オルカンとS&P500の選択で揺れる

「オルカンにすべきか、S&P500にすべきか」で迷い続け、結局どちらも中途半端になる。または頻繁に乗り換えて、手数料や税金で損をするケースもあります。

商品選びに正解を求めすぎると、投資そのものが苦痛になります。

新しい商品に目移りしてしまう

レバナス、インド株、高配当株など、次々と話題になる商品に目移りし、ポートフォリオが複雑になりすぎて管理できなくなります。

商品を増やすほど、投資が続けられなくなります。

naoki

今は新NISAは全額オルカンに絞っています。特定口座ではS&P500と楽天全米を持っていますが、これ以上増やさないと決めました。以前はもっと色々なファンドに手を出していましたが、シンプルにすることで投資が続けやすくなりました。

理由⑤ 投資の勉強が負担になっている

情報収集に疲れた

毎日ニュースをチェックし、YouTubeやSNSで情報を追い続けることに疲れ、「投資ってこんなに大変なのか」と感じるようになります。

情報を追うことが義務になると、投資は続きません。

「正しい知識」を求めすぎている

「もっと勉強してから判断しよう」と思い続け、結局何も決められない。または知識が増えるほど不安が増し、行動できなくなるケースもあります。

完璧を求めすぎることが、挫折の原因になります。

「続ける」か「やめる」かを判断する3つの軸

判断軸① 今の積立額は生活を圧迫していないか

無理な金額なら減額も選択肢

月3万円の積立が厳しいなら、月1万円に減らすことは「失敗」ではありません。続けられる金額で続けることが、最も重要です。

積立額を減らすことは、投資をやめることとは違います。

生活防衛資金を確保した上での投資か

急な出費に対応できる現金が手元にあるかどうかを確認してください。投資に回しすぎて生活が不安定になっているなら、一度見直すべきタイミングです。

安心して投資を続けるには、現金の余裕が必要です。

判断軸② 投資の目的は明確になっているか

「何のために」が言語化できているか

老後資金、子どもの教育費、住宅購入の頭金など、具体的な目的があるかどうかを確認してください。

目的が曖昧なまま続けても、不安は消えません。

その目的に投資が本当に必要か

5年以内に使う予定のお金なら、投資ではなく貯金のほうが適しています。

投資が必要かどうかを、目的から逆算して考えてください。

naoki

「老後のため」という漠然とした目的で始めたのですが、月30万円を積み立てていると「本当にこれで足りるのか」と不安になりました。今は具体的な金額を決めて、そこから逆算して積立額を決めています。ゴールが見えると、途中で迷いにくくなりました。

判断軸③ 下落相場でも続けられる精神状態か

含み損を見ても動揺しないか

下落相場が来たとき、「想定内」と受け止められるか、それとも強い不安を感じるか。この違いが、投資を続けられるかどうかを左右します。

自分の感情を正直に確認してください。

10年以上持ち続ける覚悟があるか

新NISAは長期投資を前提とした制度です。短期で結果を求めているなら、そもそも制度との相性が悪い可能性があります。

長期で持ち続ける覚悟がないなら、見直すべきタイミングです。

新NISAをやめたいと思ったときに確認すべきこと

やめる前に「一時停止」を検討する

積立を止めても保有は続けられる

新NISAは、積立を止めても保有している商品はそのまま非課税で運用できます。

「続けられない」と思ったら、まずは積立を止めて様子を見る選択肢があります。

数ヶ月休んで気持ちを整理する

一度距離を置いて、冷静に考える時間を作ることも有効です。

休むことは「逃げ」ではなく、「続けるための準備」です。

売却するタイミングを冷静に考える

含み損の状態で売るリスク

下落局面で売却すると、損失が確定します。本当に今売る必要があるのかを、冷静に判断してください。

感情で売ると、後悔する可能性が高くなります。

必要な分だけ売却する選択肢

全額売却ではなく、必要な金額だけを売却する方法もあります。

部分的な売却で生活を立て直し、残りは保有し続けることができます。

naoki

売却って、どこか勿体ない気がしますよね。
でも投資は、人生を豊かにするための手段です。
生活が苦しいときは、売却も一つの選択肢。
そんな時はプライベートを優先していいと思います。

専門家や信頼できる人に相談する

一人で抱え込まない

投資の悩みは、一人で抱え込むほど答えが見えなくなります。

信頼できる人や、ファイナンシャルプランナーに相談することで、客観的な視点が得られます。

SNSの情報に振り回されない

SNSの成功体験は参考になりますが、自分の状況とは違うことを忘れないでください。

他人の正解が、自分の正解とは限りません。

投資の挫折を防ぐ|無理なく続けられる仕組みの作り方

ここから先は、気合いで頑張る話ではなく「仕組み」の話です。
迷ったときに戻れるように、先に結論だけ置いておきます。

参考:金融庁「資産形成の基本(長期・積立・分散)」

挫折を防ぐ3つの仕組み
  • 自動化(買う判断をなくす)
  • 見ない(頻度を決める)
  • 言語化(目的に戻れる)

全部を完璧にやる必要はありません。
あなたが一番しんどいところから、1つだけ仕組みにしていくのが現実的です。

「迷い」を消すために自動化します。
自動積立を設定することで、「今月は買うべきか」という判断から解放されます。
感情を挟まない仕組みが、挫折を防ぎます。

積立額は“理想の金額”ではなく、下がったときでも続けられる金額にします。
ギリギリの金額ではなく、余裕を持った金額で設定することで、精神的な負担が減ります。
無理のない金額が、長く続けるコツです。

「不安」を増やさないために見る頻度を決めます。
毎日チェックしても、短期の値動きに振り回されるだけです。
月1回、または3ヶ月に1回のチェックで十分です。

価格変動の通知が来るたびに不安になるなら、通知をオフにしてください。
見ないことが、続けるための戦略になります。

迷ったときに「戻ってこれる」目的を作ります。
投資の目的を紙に書いて、見える場所に貼っておくことで、迷ったときに立ち戻れます。
言語化することが、ブレを防ぎます。

「老後のため」ではなく、「60歳までに2000万円」のように、具体的な数字で書くことが重要です。
ゴールが見えると、途中で諦めにくくなります。

情報疲れを防ぐために、学習量を制限します。
投資の知識は、完璧である必要はありません。
基本を押さえたら、あとは続けることに集中してください。

毎日情報を追うのではなく、週1回程度で十分です。
情報過多が、挫折の原因になります。

迷ったときの自分ルール
不安になったら、まず「積立額」と「見る頻度」を見直す。売却はその次。
下落の最中に結論を出すほど、判断が感情寄りになりやすいからです。

まとめ|新NISAは「続けられない」を認めることから始まる

新NISA3年目で「続けられない」「やめたい」と感じることは、決して恥ずかしいことではありません。

投資の挫折は、知識や意志の問題ではなく、自分に合わない仕組みで続けようとしていることが原因です。

大切なのは、無理な積立額を設定していないか、投資の目的が明確になっているか、感情に振り回されない仕組みがあるかを冷静に確認することです。

やめるという選択肢も、決して間違いではありません。ただ、やめる前に一度立ち止まって、「どうすれば自分に合う形で続けられるか」を考えてみてください。

投資は、続けることに意味があります。完璧を目指さず、自分のペースで進めることが、長期的な成功につながります。

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