新NISA2025年最新データ|実際に運用しているのは日本人の18%だけだった

新NISA 2025年最新データの解説記事用アイキャッチ画像。「口座数・買い付け額・平均積立額を徹底解説」の文字と、グラフを見るビジネスパーソンのイラスト、貯金と投資の資産額の差を示すインフォグラフィック。

「NISAってもうみんなやってるよね?」

そんな声をよく聞くようになりました。確かに口座数は増えています。でも実態を見ると、話はそう単純ではありません。

2025年末時点のデータを掘り下げると、実際にNISAで運用している日本人はまだ約18%にとどまっています。「口座を持っている」と「投資している」はまったく別の話なんです。

この記事では、最新データをもとに日本の投資の現在地を整理しながら、「始めていない人」「始めたけど放置している人」がどんなリスクを抱えているかを具体的な数字で見ていきます。

目次

新NISAの口座数と「放置口座」の実態【2025年最新】

2025年末時点のNISA口座数は約2,826万口座。18歳以上の日本人の約27.6%、4人に1人以上が口座を持っている計算です。

数字だけ見ると「かなり普及してきた」と感じますが、ここに見落としがあります。

2024年のデータによると、NISA口座を開設しているにもかかわらず1円も投資していない人が約38%存在します。いわゆる「幽霊口座」や「放置口座」と呼ばれる状態です。

これを踏まえると、実際に運用している人は日本人全体の約18%にとどまります。

「みんなやってる」は半分幻想です。行動できている人は、まだ少数派なのが現実です。

naoki

口座開設はめんどくさいですが、開設できたならその勢いのまま積み立て設定するのがベストだと思います。

2025年の新NISA買い付け額は前年比増——投資ペースが加速している

新NISA制度がスタートした2024年は、いわば”デビュー年”として大きな盛り上がりがありました。

業界内では「2年目は落ち着くだろう」という見方が多かったのですが、実際のデータは予想外の結果でした。

2025年の買い付け総額は、成長投資枠だけで12.5兆円、つみたて投資枠が6.2兆円で合計約18.8兆円。前年比では約1.3兆円の増加です。

一時的な熱狂が落ち着くのではなく、始めた人が継続・増額している。これが数字の示す実態です。投資を習慣化した人たちが市場を着実に動かし続けています。

新NISA運用者の平均積立額は月8.4万円——この数字をどう見るか

稼働している口座(実際に投資している口座)だけで計算すると、1人あたりの年間投資額は約101.4万円。月換算すると約8.4万円になります。

「そんなに多いの?」と感じる人もいるかもしれません。ただ、この数字は比較的”実態に近い”と考えられます。理由は制度の設計にあります。

NISAには年間360万円(月30万円)という上限があるため、一部の資産家が極端に大きな金額を入れて平均を引き上げることができません。株式投資のように「億単位」で動かせる仕組みではないため、平均値が現実からかけ離れにくい構造になっています。

とはいえ、月8.4万円は決して小さな金額ではありません。「この平均に届かないと意味がない」というわけでは当然ありません。このあとの章で、少額から始める意味についても触れます。

naoki

周りは気にせずに自分が出来る最大の金額を積み立てる事を意識してください

新NISA利用者の年収分布——「低年収だから投資できない」は思い込みだった

NISA=高収入の人がやるもの、というイメージを持っている人は少なくないと思います。でも実際のデータは違います。

NISA利用者の年収分布を見ると、最も多い層は年収300万円未満(約40%)。
年収500万円未満まで広げると、利用者全体の約7割を占めます。
(出典:日本証券業協会「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果」2025年2月)

これは何を意味するのか。高収入でないと投資できない、ではなく、支出をコントロールして積み立てている人が大多数だということです。

「もっと稼げるようになったら始めよう」という考えは、残念ながら先送りの典型パターンです。年収が上がるより先に、支出と向き合う方が現実的な第一歩になります。

新NISAと貯金の30年シミュレーション——差額は1,600万円以上

月5万円・30年間・年利4%(保守的な想定)でシミュレーションしてみます。

新NISA
インデックス投資
貯金のみ
元本1,800万円1,800万円
30年後の評価額約3,470万円約1,854万円
増加分約1,670万円約54万円

貯金と投資で、増える額に約1,616万円の差が生まれます。

さらに見落とせないのが節税効果です。通常、投資の利益には約20%の税金がかかります。1,670万円の利益に対して計算すると、約334万円が税金として持っていかれる計算です。NISAならこれがゼロになります。

334万円という数字をわかりやすく言い換えると、年収400万円の人が払う所得税・住民税の約14年分に相当します。これだけの節税効果が、制度として合法的に使えるということです。

naoki

このシミュレーションを初めて見たとき、正直「こんなに差がつくのか」と驚きました。貯金だけだと30年でたった54万円しか増えない。その事実の方がむしろリスクに感じます。

それでも投資はタダじゃない——リスクと向き合う覚悟

ここまで数字のポジティブな面を中心に見てきましたが、現実も書いておきます。

上記のリターンは、為替変動・地政学リスク・暴落の不安に30年間耐え続けた報酬として得られるものです。

円安が進んで資産が目減りするように見える時期もあります。中東情勢や米国の政策変更でマーケットが大きく揺れることもあります。含み損を抱えたまま数ヶ月、数年過ごすことだってあります。

長期投資において最も大切なのは、こういった局面で「売らずに持ち続けるメンタル」です。暴落時にパニックで売ってしまうと、リターンを大きく損ないます。

投資の利益は、そのストレスや不安に耐えた人への対価だと考えると、「平時に何もしない」という選択のコストが見えてきます。

まとめ|月1万円でも「投資している18%側」に入ることが最初の一歩

この記事で紹介したデータを整理します。

  • 新NISAの口座開設者の約38%が1円も投資していない
  • 実際に運用しているのは日本人の約18%
  • 2025年の買い付け額は前年比増加、投資ペースは加速している
  • 運用者の平均は月約8.4万円だが、利用者の3分の2は年収500万円未満
  • 月5万円・30年間でNISAと貯金の差は1,600万円以上になる

「平均の月8.4万円に届かないと意味がない」わけではありません。月1万円でも、積み立て続けることで投資している18%側に入れます

まず始めること。そして続けること。データが示すのは、それが最大の差を生むということです。

口座を持っているなら、今日が動き出すタイミングかもしれません。

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